ビューティー花壇という銘柄が5月の株式市場の大きな話題になり
仕手株というのは材料もなく株価を大きく吊り上げたりするわけで
しかし、
空売りで捕まってしまい、
連日のストップ高を挟み株価は約7倍へ

ビューティー花壇 日足チャート



ビューティー花壇で大損失を被った話
ここからは実際にビューティー花壇でとことん踏み上げられ、
この方はご自分のブログにて今回のトレード内容をアップしていま
私はこういった事案が起こるたび、
ですから、これからその方のブログを丸々引用させていただきますが、もちろん晒すというような意図はなく、教訓として共有すべき内容だと思っているから行うということをご理解いただきたいと思います。
やはりトレードの世界は予想もしないような事が起こる世界ですか
特に大きく勝っている時ほど、
以下 JJR’s blog 引用
熊本の生花卸会社。生花祭壇の企画提案・制作・設営。年間売上は50〜60億。純利益はよくて1億円程度。 上場会社としてはかなり小型。私は10年来当社の株主で、優待・
高配当銘柄なので少し持ちながら、 たまにスパイクするので一瞬上げたところで売却して回転させてい てた。
ここ数年ほどはほぼ200〜300円のレンジで推移していたので、 今回もいつもの一瞬の上昇だと思い、初動で全株売却して、さらに空売りを入れてしまった。 そこからもの凄く踏みあげられ15日月曜時点で1074円まで来 た。 夜間PTSでは翌日の値幅制限が4倍に拡大された高値いっぱいの 2274円で約定している。 平均400円で500株持っているので既に(2274-400) ×500=937,000円の損失。ストップ高になってから知っ た株だったらリスクを負って参戦することはなかったが、 下手に長年見てきた銘柄で注文も指値で入れっぱなしだったので初 動で約定してしまった。
会社からは全く発表もなく、
業績が何倍にもなるという思惑もない(15日引け後に決算短信が 出たが、経常利益1.1億、純利益9000万と、 特にサプライズもない。)。要するにこれは完全に仕手戦に突入。 1単元3万円程度の株で通常であれば負うはずのなかったリスクを 負ってしまった。ストップ高なので、 買い戻そうと思って注文を入れても約定しない。 損失が毎日倍増していくのを見ながらどうすることもできない。追証まであと一歩。一日中、冷や汗と動悸が止まらない。 中略
発行済株式数は5,076,000株だが、出来高は9,10日の2日間で419万株、四季報によると自己株や経営陣の持株で6割ほどを占め、浮動株は20%(100万株)しかない。既に既存の株主は手放して投機目的の取引者しか残っていないと思われる。
トンピンと言う仕手師のことも、小型株の信用売りが危険だと言うこともこの相場に捕まってから初めて知った。浮動株が100万株だとすると上昇前の300円で3億円くらいあれば市場に出回る株を買い占めることができるので売り物がなくなり天井知らずで上げることができる。相場格言の「買いは家まで、売りは命まで」とは頭に入っていたが、ラインを超えたところで損切りすればいいと思っていたし、こんなに急激に逃げ場のないまま上がり続けるとは思わなかった。買いから入れば1単元4万円が最悪1円になるまでだが、売りから入ると理論上は損失が無限に増えていく。後で必ず下がるとわかってはいても、どこまで膨らむかわからない含み損を抱えて損失が最大になったところで耐えられなくなり強制決済される恐怖もある。逆日歩が発生して持っているだけで費用が膨らんでいく。資金力も精神力も持たない。
東証や証券取引等監視委員会にも通報し、後に起訴されるだろうが、それで私の損失が返ってくるわけではない。
市場の浮動株は既に買い占められ値がつかない状態となっていますが、寄り付いた瞬間手仕舞いとなりストップ安を迎えると思われます。
このような悪質な相場操縦、不公正取引を放置しては市場に混乱をもたらし、この銘柄は当分正常な取引が行えない状態となると思われます。
即刻売買を停止させ、当該買い占めている人物の摘発と市場への発表を行ってください。
以上引用でした。
いかがでしたでしょうか?
たった20万円ほどで建てたポジションが、逃げ場なく93万7000円の損失になってしまうのですから、これはきついですね。
何より、精神的なダメージの方が大きかったのではないでしょうか?
日に日に含み損が膨らんでいき、それがどこまで膨らむのかがまったくわからない。
この間の日常生活はまともに送れるはずはありません。
私は資金管理について再三徹底するようにと言いますが、それはこのような事になってほしくないからです。
私自身も経験済みですが、大きな含み損を抱えながら日々の生活を送るのはけっこうしんどいです。
人生を豊かにしたくて始めた投資が、逆に人生を辛くつまらないものにしてしまう。
そんな事があってほしくないと思っています。
ビューティー花壇に学ぶ、リスク管理の徹底とは?
ビューティー花壇で損失を被った方の話を紹介しましたが、具体的には何が問題点としてあげられるのでしょうか?
1つ1つ生の声から問題点と向き合っていきましょう。
レンジの動きだと高を括った事
「ここ数年ほどはほぼ200〜
とありますが、この方が実際に空売りを入れたのが最初にストップ高になった初動の400円です。
ということは、すでに長らく機能していたであろうレンジは明確にブレイクしていることになります。
レンジ相場においては、レンジの下で買って上で売るというのは100%正解のやり方でしょう。
しかしレンジ相場が終わればトレンド相場に移行する、というのがチャートの基本的な値動きです。
300円で空売りを入れていたのならまだしも、400円で空売りを入れるというのはそもそもレンジ相場のアプローチとしては間違っています。
すでにレンジ相場は終わったんだという認識を持たなかったことが問題だったかと思います。
小型株での空売りは厳禁
当サイトでも空売りの記事ですでに紹介していますが、小型株の空売りはそもそも厳禁です。

「小型株の信用売りが危険だと言うこともこの相場に捕まってから初めて知った。」
と書かれていますが、私はこれを見て改めてがっくりとしてしまいました。
小型株の空売りは危険、というのはさすがにほとんどのトレーダーが頭では理解しているような基本的な内容だと思っていましたので、そもそも聞いたことがないトレーダーもいるということに驚きました。
やはりトレードの基礎知識はどこかでしっかり勉強してトレードを始めるべきだし、それを発信する側ももっと増え、質も上がっていかなければならないのだと思いました。
仕手株の怖ろしさを教訓にする
「相場格言の買いは家まで、売りは命までとは頭に入っていたが、ラインを超えたところで損切りすればいいと思っていたし、こんなに急激に逃げ場のないまま上がり続けるとは思わなかった。」
と書かれていますが、やはり仕手株に対する認識が甘すぎたと言っていいかと思います。
とはいえ今回のビューティー花壇ほど容赦のない上昇は仕手株の中でも珍しいのですが、しかしこういう事も起こるのが株式市場なのです。
仕手株だけではなく、上場廃止や大事件などなど、過去にとんでもない値動きをしてきた銘柄はたくさんあります。
当サイトでもいくつか紹介をしていますが、これらはデータとしてせっかく残っているのですから、我々トレーダーは絶対に教訓にして、リスク管理を徹底していかなければなりません。
ビューティー花壇まとめ
- 小型株の貸借銘柄は空売り絶対ダメ
- レンジをブレイクしたら安易に逆張りしない
- 仕手株の怖ろしさを過去データを見てしっかり身に刻んでおく
- 仕手株だけではなく、派手な動きをした過去チャートはよく見ておく
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