[株、FX、日経平均先物]どれを選ぶべき?

初心者向け
日経平均月足チャート
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重要度 ★★★

私は日本株、米国株、FX、先物などをトレードしていますが、最初は日本株からスタートしています。

日本株も米国株もほとんど長期投資ですが、最も資金を使っているのが株式で、FXと先物は失っても困らない程度の資金で行うようにバランスを取っています。

トレードを始めてまだ間もない方であれば、とりあえず株だけ始めてみた、とか1つの投資対象に絞っている方が多いかと思います。

投資対象は1つに絞って集中してトレードをするべきでなのでしょうか?
 
私の考えとしては最初は1つに絞って始めるべきですが、余裕ができてきたら株とFXと先物、すべてをやった方がいいかと個人的には思っています。
 
今回は私がそう思う理由を、各投資対象のメリット・デメリットをあげながら説明していきたいと思います。
 
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株でトレードをするメリットとデメリット

まずは株(日本株)のメリットとデメリットをまとめておきましょう。

株のメリット
  • 銘柄数が多く、好きな会社の株を購入できる
  • 四季報や掲示板など、会社に関する情報が手に入りやすい
  • 配当や優待がもらえる
  • 小型株や材料株は短期で2倍など、大きな上昇が期待できる場合もある
  • IPOに当選すれば大きな利益を手にすることができる

やはり株式投資は単純に材料という面白さがありますよね。

その銘柄の今後にワクワクしたり、テンバガーを夢見たり、それを掲示板で共有したり…

もちろん銘柄に惚れ込むのは危険なので注意しなければいけないのですが、そういった要素が株式投資の魅力なのだと思います。

株のデメリット
  • 仕事をしているとザラ場がなかなか見れない(株式市場は9時〜15時)
  • 会社の業績や材料のみに目が向きがちになる
  • テクニカル分析が難しいケースが多い
  • 悪材料が出た時にストップ安で売れないリスクがある
  • 銘柄によっては閑散としているので、情報が取りづらいことがある
  • 空売りができない銘柄も多い

最大のデメリットは、やはりリスクが大きい銘柄が存在するということですね。

資金管理の記事の中で紹介したような上場廃止や事件、事故でストップ安になるリスクもありますし、ストップ安が続くと売りたくても売れない状況になることもあります。

資金管理は絶対に徹底しなければならない
資金管理はトレードにおいてもっとも重要な知識と言える。なぜなら、資金管理を徹底しないと退場、最悪の場合は借金生活ということになってしまうからである。ハイリスクな銘柄に信用全力などを行うと、高い確率でそういう事態に陥ってしまうだろう。

反対に、ビューティー花壇の例のようにストップ高が連続するという空売りリスクもあるので注意したいところです。

ビューティー花壇(久々の仕手株登場)
ビューティー花壇という銘柄がとんでもない値動きを見せました。連日のストップ高を経て株価はあっという間に7倍ほどに上がっていきました。空売りで大きな損失を出してしまった個人トレーダーもいましたが、こういったリスクを我々はどのようにして回避していけばいいのでしょうか?

また株式市場は銘柄にもよりますが、為替や先物市場と比較すれば1つの銘柄などとても資金の小さい市です。

資金が小さいということは、それだけテクニカル分析が難しくなってきます

極端な事を言えば、1人の資金力があるトレーダーが相場を動かす事も可能ですし、実際そういう銘柄も存在していると思います。

なので自然とテクニカル分析よりも、材料や業績の分析の方に重きを置く人が多い印象があります。

その結果、テクニカル分析の知識が乏しいままトレードを続けてしまう人が多いのはもったいないと思っています。

FXでトレードをするメリット、デメリット

続いてFXについてもまとめていきます。

FXのメリット
  • 夜間にチャートが動きやすく、リアルタイムで見ることができる
  • 経済指標で動くケースが多いので、特にアメリカ経済について勉強するようになる
  • 資金量が非常に多い市場なので、テクニカル分析が有効的
  • テクニカル分析をするトレーダーばかりなので、色々な人の考え方を参考にできる
  • スワップポイントが割と高くもらえる
  • 株式と違いロングもショートもできる

株式市場と大きく変わってくる点として、FXは参加者のほとんどがテクニカル分析をメインとして参戦しています。

株のテクニカル分析は日本式が多いですが、FXは私と同じでアメリカ式の分析の仕方をしている人が多い印象です。

tradingviewなんかでは、個人トレーダーが自分の分析を発信していますので、参考になることも多いと思います。

FXのデメリット
  • 株の銘柄数と比べ、限られた通貨ペアから選ぶ必要がある
  • 日本の情報に比べて、外国の正しい情報が手に入りにくい
  • スワップポイントがマイナスだと地味に損失が痛い
  • フラッシュクラッシュなど稀に突然相場が急変することがある
  • レバレッジがかかっているので資金管理には注意する必要がある

フラッシュクラッシュというのは突然理由もなく相場が急変するようなことを言います。

ドル円相場においては、私の記憶では直近では2019年の正月に起こりました。

ドル円 1時間足チャート

画面左側の大陰線のところですが、実際にはこの急落は一瞬で上から下まで落ちたかと思います。

正月のような閑散期を狙ったものなのでしょうが、多くの逆指値が狩られてしまったと思われます。

日経平均先物のメリットとデメリット

最後に日経平均先物についてまとめていきます。

日経平均先物のメリット
  • 株式のようなストップ高、安といった逃げ場がない急変はほぼ無い
  • 市場の規模は大きいので、FX同様テクニカル分析がしっかり効く
  • 日本時間でもアメリカ時間でもボラティリティがあるので、仕事と両立がしやすい
  • オプションとも連動しているので、分析や戦略の幅が広い
  • 参加者も多いので、色々な先物トレーダーの意見が参考にできる
  • FX同様ロングもショートもできる

日経平均先物は見事に株式のデメリットを解決しているものなのではないかと思います。

私は特にオプションがとても面白いものだと考えています。

価格が動く前に先にオプションが動くようなケースが日経平均先物には度々見られ、テクニカル分析を主体としながらも、オプション分析も行うことでさらにトレードの成績を上げることができます。

日経平均先物のデメリット
  • ドル円相場、アメリカ相場、経済指標など注目すべきことが多い
  • 限月が定められているので、SQまでに決済する必要がある
  • FX同様レバレッジがかかっているので資金管理には注意をする

日経平均先物のデメリットは考えてもあまり思いつきませんでした。

それだけ優れた投資対象だという事だと思いますし、だからこそ私も毎日のように参加しています。

そもそも損切りを徹底できる人であれば、2つ目のSQの問題も3つ目の資金管理の問題も関係ありませんよね。

となると1つ目ですが、これはむしろ全てできれば優位に立てると私は思います。

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日経平均先物は総合力が問われる

おそらくこのサイトの読者は日経平均先物トレーダーが多いのではないかと思いますので、もう少し詳しく先物相場で必要な能力について話していきたいと思います。

先物相場では私は全ての総合力が問われると思っています。

もちろんテクニカル分析だけで勝てている人はそれでいいと思います。

しかし勝てていない人はテクニカル分析だけでなく、一般的な経済に対する知識なんかも備えておいた方がいいかと思います。

ここからは少し経済のお話をします。

皆さん知っての通り今現在日経平均は凄まじい上昇を見せています。

祝!日経平均30000円超えの記事でも話しましたが、この上昇は外国人による買いが主体であり、円安の影響もあって日本市場に対する見直し買いによるものです。

しかし、「いや、でも151円つけた時に日経上がらなかっただろ」

と思う人もいるかもしれません。

たしかに今現在のドル円相場は1ドル141円台ですが、去年の後半の方がもっと円安でした。

ドル円日足チャート

151円の時に日経平均が大して上がらなかったのに、なぜ今こんなにも上がっているのでしょうか?

この答えはもちろん実際に買っている人にしかわからないのですが、ただ当時とはだいぶ環境が変わっていることがあります。

1つはアメリカの利上げ余地がまだありそうなことです。

アメリカではインフレが徐々におさまってきていますが、6月18日時点ではまだ追加利上げの可能性を残しているような状況であることがドットチャートから見てとれます。

少し前までは年内利下げか?という話もあったわけですが、それはほぼ無くなったと言っていいかと思います。

もう1つは日銀の緩和政策が継続されたということです。

新総裁になって日本も欧米にならって利上げの流れに行くかと思われていましたが、新総裁は現時点では緩和継続を明言しています。

おそらく日銀の動向には外国人もかなり注視していたのではないかと思います。

日本ははっきり言って利上げしているような経済状況ではないでしょうから、これで少しは好景気に向かう準備は整ってきているように見えます。

つまり、外国人達はそこまでしっかりと慎重に日本とアメリカの状況を見極めて買いを入れてきたのではないでしょうか?

円安は基本的に経済にとってはプラスです。

メディアは「悪い円安」みたいな事を言ってましたが、それはただ日本を貶めたいだけの言説なので、そういう間違った報道を信じてはいけません。

151円までつけた段階では、まだ円安が続いていくかよくわからない状態だったのでしょう。

現にその後127円までレートが動いていったわけですから、非常に不安定な先行き不透明な状態だったんだと思います。(この間に為替介入もありました)

しかし今回は先行きが見えてきたので外国人は買ってきた、と私は考えています。

となると、今回の上昇はステージを変える上昇なのかもしれません。

日経平均月足チャート

ステージとは言い換えればレンジです。

民主党政権下をステージ1とするならば、上の画像のようなイメージで日経平均はもしかしたら今後ステージ4に移行する可能性があります。

ステージ3がステージ2に戻らなかったように、ステージが移行すればそうそう前のステージに戻ることはありません。

今回の上昇が終わったあと、日経平均は30000円~35000円ぐらいのレンジに収まるのではないかなというのが現時点での私のイメージです。

もちろんまだどうなるかわかりませんし、何か悪いニュースが出てきてこの後大暴落が待っている可能性だってあるでしょうけど。

しかし前回の記事でも解説したように、相場はレンジとトレンドの繰り返しですから、このトレンドが終わった後は、新しいレンジを形成していくというのが自然な考え方です。

といった感じで私は今回の上昇を見ています。

こういう見方をしていたら、安易に日経平均ショートの持ち越しなどできるでしょうか?

「日経30000円なんて前と同じで一瞬だろ」

と言ってガンガンショートを入れていたトレーダーをいっぱい見ましたが、まったくこういった経済状況が見れていないんだと思います。

下手したら30000円すら二度と帰ってこない可能性だってあるわけですから、とてもリスクのある行為です。

なので、日経平均先物をトレードしていくなら全てにアンテナを張って多角的に調べていく事をお勧めします。

株、FX、先物などそれぞれのメリットを享受する

先物は総合力をあげるべき、という話をしてきましたが株やFXも同様です。

日本経済、アメリカ経済、ドル円、日経平均、ダウやナスダック 全てはリンクしていると考えるべきです。

アメリカインフレ→ 利上げ→ ドル高(株は暴落)→ インフレ収束?→ ドル安→ やっぱり利上げ継続?→ ドル高円安→ 日銀緩和継続→ 日経上昇

こういう感じの流れがあって、私はインフレの入り口から情報を追えているのでほとんどの相場で利益をあげることができました。

利上げによるドル高局面ではドルを買っていましたし、年末の暴落では日経先物をショートしました。

今回の日経先物の上昇でもしっかりと上昇にロングで付いていけました。

単にテクニカル分析だけでなく、こういう流れを理解していると大きく間違えることは無いかと思います。

FXトレーダーはFXのみに特化している人が多いですが、それはそれでいいとは思います。

でも、せっかくなので株式のメリットである配当や優待を得る事はお勧めします。

あとはIPOは抽選参加が無料でできるのでやっておくといいと思います。

もし当選すればそれだけで利益になることはほぼ確実です。

株トレーダーに関しては、私はFXをやってみる事をお勧めします。

やはり株トレーダーの弱点はテクニカル分析だと思うので、FXをやることによってテクニカル分析の知識がかなり補えるのではないかと思います。

テクニカル分析が上達すれば、日経平均やTOPIXのチャートなども分析できるようになるので、長期投資においても有効なところで売り買いができるのではないでしょうか。

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株、FX、日経平均先物どれを選ぶ?まとめ

  • 株もFXも先物も余裕があれば全部やるべき
  • アメリカ経済、日本経済、ドル円、日経平均、ダウやナス、全てはリンクしている
  • 全部リンクしているんだから全部やる
  • 経済の大きな流れを知る事で、相場が動く前に先回りすることもできる

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