日経平均が大きく上昇を見せています。
海外勢の見直し買い!?


日経平均は長いレンジブレイクの形

日経平均は2022年3月末頃からの長いレンジをブレイクした形と見ていいかと思います。
実に1年以上にわたるレンジをブレイクしたのですから、この強さにも納得ができるというものです。
チャートパターンというのは面白いもので、レンジをブレイクすればかなりの確率でそのレンジの幅分だけ動いたりするものです。
ダブルトップでもヘッドアンドショルダーでもそうですが、チャートパターンというのは形成後の動きがイメージ通りになるということがよくあります。

未来の値動きが予測できるテクニカル分析なんてものはそれほど存在するわけではないと思うので、こういった値動きの時はしっかりと思い出しておきたいですね。
日経平均のレンジはおおまかに25500円~29000円ぐらいでしょうか?
となると、3500円幅ぐらいはあがっていく可能性があるわけです。
つまり32500円ぐらいまでは上がるイメージが持て、すでに近い位置まで来ていると言っていいかと思います。(※6/16追記 その後34000円近くまで上昇しています。)
大事なことは、そのイメージをレンジ形成中に持てるかどうかです。

上の記事は3月に書いたものですが、3月の時点では私は日経平均はレンジ形成後に上か、ヘッドアンドショルダー形成で下の2パターンがあると考えていました。
しかし、4月の段階ではヘッドアンドショルダーの形はだいぶ遠のいた事、また他の環境と併せて考えてみても上の可能性がだいぶ高まったと考えていました。
もちろん上にブレイクするまで、最後までまだわからないということはあります。
レンジが続いて、また29000円付近から急落する可能性は否定できないからです。
しかし29000円をブレイクしたならば、ショートはただちに損切りしなければならないことは明白です。
レンジをブレイクすると取引量が急増し、一気に値が飛んでいくという教科書通りの展開となりました。
日経平均は29000円をブレイクすると、あっという間に31000円まで駆け上がっていきましたね。
こういう教科書通りの動きに備えるために、テクニカル分析はしっかり学んでおく必要がある、ということがよくわかった動きだったのではないでしょうか?

これだけテクニカル通りに動いてくれたんだから、逆にわかりやすい相場だったと言う事もできるだろうね。
トレーダーは勝ち負けがはっきり分かれた
Twitterを中心にこの間のトレーダー達の動向を見ていましたが、今回の上昇によって爆益をあげるうまいトレーダーと、退場に追い込まれるほどの損失を抱えたトレーダーに極端に分かれる結果となったようです。
まあこれだけ大きく動くとなるとそういう結果になるのは当たり前なのですが、一体なぜ退場に追い込まれる人が続出したのでしょうか?
どうもショーター達の頭の中には「日経がそんな上がるわけがない」という固定観念が強くあるようです。
また2021年の2月と9月に30000円に到達するも、そこから急落したというイメージも強かったようですね。
「30000円いってもすぐ叩かれて終わりだろう」という考えでナンピンにナンピンを重ねた方々も見受けられました。
たしかに冒頭でも言いましたが、海外の人がいくら日本を評価しようが、我々としては「そんな好景気にはならないでしょ。」と思うのが普通だと思います。
ですが、それと株価はまったく別物と考える必要があります。
やはりニュースなどに踊らされず、チャート分析をメインに相場を考えていくことが正しいのだと再認識させられました。
ショートで負ける個人は多い!?
ちなみに日経平均先物市場において、ショートで負ける個人はめちゃくちゃ多いです。
個人投資家は逆張り思考が強く、相場が上がれば上がるほど売りを入れたがる傾向が強いです
実際今回の海外勢の連続買い越しの裏では、個人が売り越し続けているという事実があります。
日経先物においては特に天井狙いのショーターが多く、そういった人の中にはショートしか狙わない人も多いようです。
ですが、指数というのは世界的に長期的には上がり続けるわけで、ショートというのはタイミングを間違えると今回のように大きなリスクを負ってしまいます。
ショートを好むのは、ショートがハマった時は驚くほど簡単に勝てるからだと思います。
長い時間かけて上昇してきたチャートが、一瞬の下落で元通りになってしまうというケースはよく見られます。
このような動きの時に天井からショートが決まれば、それがクセになってしまう気持ちはよくわかります。
しかし、それはピンポイントでエントリーを狙える技術をある程度持ち合わせていないと意味がないです。
日経平均30000円超えまとめ
- なんで日経平均が上がったかはあまり重要ではない
- チャートパターンは大事
- テクニカル分析を勉強しよう
- 先物ショーターは根拠を持ってショートしよう
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