ちょっと珍しいチャートパターン達

テクニカル分析
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重要度 ★

チャートパターンについては、基本的な形の紹介はすでにしてきました。

テクニカル分析の基本④ チャートパターン
チャートパターンにはトレンドの反転のサインとなるものと、トレンドの継続を示すものが存在する。反転のサインとなるものにはダブルトップやヘッドアンドショルダーなどがあげられ、トレンドの継続を示すものはトライアングルやフラッグがあげられる。

今回はあまり出現頻度は高くはありませんが、知っておくと便利なチャートパターン達をいくつか紹介していきたいと思います。

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ダイヤモンドフォーメーション

ダイヤモンドフォーメーションは相場の天井や底で出現し、反転のチャートパターンとして知られていますが、稀にトレンド継続のチャートパターンとしても出現するので厄介です。

つまり上にも下にも可能性が残っているので、ブレイクするまで注意して見ていく必要があります。

ダイヤモンドの中の波形を見てみると、大体が複雑な動きをした波形が組み合わさって出来ていることが多いです。

とりわけ、ダイヤモンドの前半はY波動のような拡大型の動きになり、後半ではトライアングルのような収束型になることがよく見られます。

基本的にはそれほど見られないチャートパターンなのですが、ここのところ日経平均先物チャートでは連続して出現していたので今回取り上げることにしました。

ツイートもさせていただきましたが、上のパターンはトレンド継続のダイヤモンドフォーメーションでした。

こちらはリバーサルパターンのダイヤモンドフォーメーションになりました。

ダイヤモンドフォーメーションは左右の時間軸が同じような形になりやすいので、ブレイクするポイントが掴みやすいのが特徴になります。

前半部分はY波動のような荒い動きになりやすいので、ポイントとしてはその時点でダイヤモンドフォーメーションになるかもしれないとイメージしておくことです。

ルル
ルル

けっこう難易度高いけどね。

そもそもY波動が難しいから、そこでやられるとダイヤモンドフォーメーションをイメージすることができないかもねー。

アイランドリバーサル

アイランドリバーサルは相場の天井や底で出現し、高確率で反転していくチャートパターンと言われています。

上の絵のようにギャップをつけて天井を形成し、ギャップをつけて下落していくという形になります。

天井のローソク足は絵のように1つだったりもしますし、もっと多いというパターンもあります。

天井や底のローソク足が離れ小島のように見えるのでこの名前がつけられています。

アイランドリバーサルは比較的気づきやすいチャートパターンではあると思いますが、まずは天井や底のローソク足には注目しておきたいところでしょう。

上の絵では天井のローソク足が十字線となっていますが、このように弱気なローソク足になっている方がより確度が増します。

十字線というのは「迷いの十字線」と言われていて、相場参加者の迷いが表れたローソク足でしたね。

テクニカル分析の基本⑦ ローソク足の形と意味
ローソク足には単体で相場の反転のサインを示すものと、複数の組み合わせから相場の反転を示すものがある。ローソク足フォーメーションは様々な種類が存在するが、有名なところでは明けの明星、包み足、はらみ足、かぶせ線、トライスターなどがあげられる。

さらにその十字線の中身もしっかり見ておいた方がいいでしょう。

例えば上の絵が日足チャートであれば、十字線の中身を分足チャートで分析してみることをお勧めします。

すると十字線の中身はダブルトップやヘッドアンドショルダーの形になってたりするので、より天井のサインとしては信頼がおけるものになってくるかと思います。

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保ち合い型のウェッジパターン

ウェッジパターンというのはくさび型で、通常は相場の天井や底に現れ、比較的急な動きで反転してくるのが特徴です。

エリオット波動におけるダイアゴナル形成後によく見られる形であったりします。

実践的なエリオット波動の使い方
エリオット波動ではインパルスとダイアゴナルの推進波がある。またジグザグとフラット、そしてトライアングルの修正波がある。大別するとこの5種類で相場の全ての動きを分類できるというのがエリオット波動の考え方である。

しかしトレンド継続を表す保ち合い型のウェッジパターンというのも存在します。

フラッグのチャートパターンと同様、トレンドに対して逆向きに収束していくので少し慣れが必要です。

ルル
ルル

まあトライアングルのようなものとして理解してくれればOKだよ。

保ち合い型のヘッドアンドショルダー

ヘッドアンドショルダーといえば天井を表すお決まりのチャートパターンですが、稀に相場の踊り場部分で出現することがあります。

上の真ん中部分はヘッドアンドショルダーの形になっています。

とはいえ結局は下に向かっているので判断に迷うことは無いとは思います。

このようにヘッドアンドショルダーの形にはなっていますが、私の場合はしっかりとN字の波ごとに分けて見ていくようにしています。

ルル
ルル

赤い部分は修正波のジグザグの波。

青い部分はトレンド方向に進む推進波の波と見ていくわけだ。

それでは次のパターンはどうでしょうか?

今度は逆ヘッドアンドショルダーの形となっていて、反転する可能性もあるように見えますね?

しかしこの時点で買いエントリーを決めるにはまだ早計で、この形は逆ヘッドアンドショルダーではない可能性もまだまだ残されているのです。

ルル
ルル

結局トライアングル形成でさらに下がってしまったな。

形だけを見て飛びつくのはリスクが高いってことだね。

珍しいチャートパターン達まとめ

  • ダイヤモンドフォーメーションはY波動形成でイメージする
  • アイランドリバーサルは天井や底のローソク足に注目する
  • ウェッジパターンはトレンドの反転時も保ち合い時も出現する
  • 保ち合い型のヘッドアンドショルダーも稀に見られることがある

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